待望の『海域アジア史研究入門』が、3年越しでようやく刊行にこぎ着けた。
桃木至朗+山内晋次・藤田加代子・蓮田隆志(編)
※編者=桃木、編集委員=桃木・山内・藤田・蓮田
ISBN978-4-00-022484-0 C0020
A5判・並製・カバー・300頁
定価 2,940円(本体 2,800円 + 税5%)
総説 海域アジア史のポテンシャル(桃木至朗/山内晋次/藤田加代子/蓮田隆志)
第1篇 通時的パースペクティブ
第I部 中世〈9 世紀―14 世紀前半〉
第1章 中国人の海上進出と海上帝国としての中国(榎本渉)
第2章 モンゴル帝国と海域アジア(四日市康博)
第3章 宋元代の海域東南アジア(深見純生)
第4章 日本列島と海域世界(山内晋次)
第II部 近世前期〈14 世紀後半―17 世紀初頭〉
第5章 明朝の国際システムと海域世界(岡本弘道)
第6章 琉球王国の形成と展開(上里隆史)
第7章 日明の外交と貿易(伊藤幸司)
第8章 日朝多元関係の展開(関周一)
第9章 倭寇論のゆくえ(橋本雄/米谷均)
第10章 「交易の時代」の東・東南アジア(中島楽章/桃木至朗)
第11章 ヨーロッパ勢力の台頭と日本人のアジア進出(岡美穂子)
第III部 近世後期〈17 世紀中葉―19 世紀初頭〉
第12章 経済史から見た近世後期の海域アジア(藤田加代子)
第13章 近世後期東アジアの通交管理と国際秩序(渡辺美季/杉山清彦)
第14章 蝦夷地と琉球――近世日本の2つの口(谷本晃久/深澤秋人)
第15章 東南アジアの「プロト国民国家」形成(蓮田隆志)
第16章 18世紀の東南アジアと世界経済(太田淳)
第17章 近世から近代へ――近世後期の世界システム(秋田茂)
第2篇 各論
第18章 海陸の互市貿易と国家――宋元時代を中心として(佐藤貴保/向正樹)
第19章 港市社会論――長崎と広州(川口洋平/村尾進)
第20章 貿易陶磁(坂井隆)
第21章 海産物交易――「竜涎香」をめぐって(真栄平房昭)
第22章 造船技術――列島の木造船,終焉期のけしき(出口晶子)
第23章 航海神――媽祖を中心とする東北アジアの神々(藤田明良)
第24章 漂流,漂流記,海難(劉序楓)
第25章 海域アジア史のための東アジア文献史料(渡辺佳成/飯岡直子)
和・中・韓文 文献目録
欧文 文献目録
編者あとがき
執筆者一覧
まだ見本本は手元に届いていないのであまり具体的なことは書けないのだが、冒頭のリンクは岩波書店の『海域アジア史研究入門』紹介ページへの直接リンクであり、そこには「立ち読み」として本書の冒頭30ページ文がPDFで公開されている。
目次・関連地図・総説及び第1章の榎本先生の御玉稿の三分の二くらいが買う前に読めるわけで、さすがは岩波書店、太っ腹ですねぇ。
とりわけこの総説については、「アジア」「海域」「交流」に何らかの関わりをお持ちの方は必読である。
研究者や学生・院生はもちろん、学校の先生方や一般の読者にもお読みいただけるように編集されているので、一人でも多くの方に手にとって読んでいただきたいと思う。
続報については、見本本が到着して一読してから、改めて書くつもりである。
何はともあれ、刊行直前まで頑張って手直ししてくださった編集担当の皆様に、一執筆者として厚く御礼を申し上げたい。


