加藤雄三・大西秀之・佐々木史郎(編)『東アジア内海世界の交流史』2008-02-29 Fri 23:13
海から立ちあらわれるもうひとつの東アジア サハリン、北海道、満洲から、琉球、奄美の島々まで 国家の周縁部から歴史をとらえなおす、 考古学、人類学、歴史学による画期的取組み。 はじめに―東アジア内海世界へ(加藤雄三) 第Ⅰ部 交流・交易をになった地域のすがた 第一章 アイヌ文化の成立と交易 (瀬川拓郎) 第二章 琉球王国における貢納制の展開と交易 (岡本弘道) ―「琉球弧」域内統合と交易システム 第三章 アイヌの北方交易とアイヌ文化 (中村和之) ―銅雀台瓦硯の再発見をめぐって 第四章 南島の交流と交易 (角南聡一郎) ―環東シナ海における位置 第Ⅱ部 社会をつくる人びと、つなぐ人びと 第五章 清代マンジュ(満洲)人の「家」と国家 (杉山清彦) ―辞令書と系図が語る秩序 第六章 近世琉球の社会と身分 (渡辺美季) ―「家譜」という特権 第七章 ダイチン・グルン時期のアンダ (承志) ―帝国の編成から交易における活用まで 第八章 台湾事件と漢番交易の仲介者 (林淑美) ―双渓口の人びとのまなざし 第Ⅲ部 日々の営みをめぐる権利 第九章 極東ロシア先住民族の狩猟領域 (佐々木史郎) ―沿海地方のウデヘの事例から 第一〇章 清末民国期の太湖流域漁民 (太田出) ―漂泊・漁撈生活と入漁慣行 第一一章 アイヌ社会における川筋集団の自律性 (大西秀之) 第一二章 租界社会と取引 (加藤雄三) ―不動産の取引から おわりに―周縁からながめた東アジア内海世界 (大西秀之) あとがき (佐々木史郎) 日本学術振興会人文・社会科学振興プロジェクト(研究領域4-2)「社会制度の持続性に関する学融合的研究」の成果出版である。 私も第二章の執筆を担当しているが、単なる論文の寄せ集めではなく、一般読者向けに平易でなおかつ研究の最前線を垣間見せる内容を目指して編集された本である。 なお、出版元である人文書院の紹介ページはこちら。 ※とりあえず掲載。詳細については後日追記します。 |
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