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歴史研究の日々のよしなしごとについて

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濱下武志先生の講演会

一昨日の4日、濱下武志先生の講演会のため、神戸女学院大学へ行ってきた。

神戸女学院大学といえば、真栄平房昭先生がいらっしゃるのだが、どういうわけかこれまで行く機会が全くなかった。
もちろん女子大なので敷居が高かったということもあるけれど、京都からだとやはり遠いという先入観が強すぎたのかも知れない。
実際には西宮北口駅からたったの一駅だから、思いの外近かったのであるが。

濱下先生とも、長らく同じ大学に籍を置いていたにもかかわらず、なかなかお会いできなかったという意味では、「敷居の高い」先生だったような気がする。
もっとも、「なかなかお会いできなかった」のは、あくまでも大学内での話。
京都ではシンポジウムなどを含めてもお会いしたのはたぶん一度あるかないかだが、海外では、例えば福建省の山の中とか、台北近郊とか、沖縄の某国立大学とか(まあこれも広い意味では「海外」ということで)、少なくとも京都にいるよりはずっと遭遇率が上がるという、何とも不思議な先生である。
そういう先生が、割合近所でお話しになるというので、折角だからと行ってみたというわけである。

なお、講演会については、神戸女学院美学研究会Weblogに案内があるので、こちらを参照されたい。
ここに問い合わせ先として書かれている「浜下」さんが濱下武志先生の御実弟の昌宏先生だというのは、行ってみて始めて知った。
案内文に「編集者からは”エアポート・プロフェッサー”と煙たがられたり(?)」などというくだりがあるので、もしや縁戚の方ではと思ってはいたけれど…。
講演会でも、兄と弟の議論の応酬というか、掛け合いが非常に面白かった。
来年2月にはもう一ラウンドあるそうなので、時間が許せばまた見に行きたいと思う。

講演の内容については…まとめるのは非常に難しいけれど、今年赴任されたばかりの龍谷大学にまつわる学術の話、アジア交流の史料、日中韓共同歴史研究のこと、同じく籍を置かれている中国の中山大学での「中国」を理解するためのモデル模索のこと、「東洋」「アジア」に対する日中のアプローチの違い…などなど、様々なトピックへの言及があった。
どれも容易に結論が出そうな話ではないけれど、この先生は今でもアジア交流の研究現場の最前線をあわただしく駆けめぐっているんだなぁ、という実感は強く伝わってきた。
学識の方ももちろんだが、こういう絶えず国境を越えて駆け回っている先生(韓国語では、こういう人のことを「駅馬熬(ヨクマサル)」と呼ぶそうだ)の実体験は、それ自体が貴重である。
この日も、講演の後はそのままワシントンDCへ向かわれたとのこと。
つかまえるのは本当に大変な先生だけれど、今後もできるだけ機会を見つけて話を聞いておきたいと思う。




テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

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