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歴史研究の日々のよしなしごとについて

『琉球王国海上交渉史研究』

『琉球王国海上交渉史研究』
書 名: 琉球王国海上交渉史研究
著 者: 岡本弘道
出版社: 榕樹書林
発行年: 2010/03
ISBN : 978-4-89805-142-9
A5・上製・凾入・264頁(本体8,000円)

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<目次>
まえがき



第一章 明朝における朝貢国琉球の位置づけとその変化
          ― 一四・一五世紀を中心に―

はじめに
一 明朝・琉球間関係の統計的推移
二 明朝の対琉球優遇政策の展開
1 琉球の招諭と明代初期の対琉球姿勢/2 明初における琉球への優遇政策の内実/3 「三十六姓下賜」の再検討
三 琉球優遇政策の転換とその要因
1 正統年間以降の朝貢制限の動きと琉球/2 成化年間以後における琉球への朝貢制限
おわりに


第二章 明代初期における琉球の官生派遣について
          ―『南雍志』にみる国子監留学生の位置づけとして―

はじめに
一 『南雍志』による琉球官生像の再検討
1 『南雍志』の史料的性格/2 「官生」の定義とその待遇/3 琉球官生派遣開始時の経緯/4 琉球官生の在監状況―在監期間の特定―/5 琉球官生の「帰省」と「復監」―琉球官生の中琉間往復の現実―
二 第一期琉球官生派遣の意義
1 琉球から見た派遣官生の役割/2 明朝の外交政策と琉球官生
むすびにかえて
附録『南雍志』中の琉球官生関連記事
凡例/事紀一(巻一)/事紀二(巻二)/事紀四(巻四)/規制考(巻七)/儲養考上(巻一五)/儲養考下(巻一六)


第三章 琉球王国の半印勘合と明朝の朝貢勘合との関係について

一 問題設定
二 『歴代宝案』に見る「半印勘合」
三 明朝の往来使節管理制度としての朝貢勘合と琉球
四 小結


第四章 古琉球期の琉球王国における「海船」をめぐる諸相

はじめに
一 「海船」の調達と管理―「字号船」から「土船」へ
1 これまでの研究成果/2 琉球海船の規模についての考察/3 琉球における海船調達・運用の主体性
二 「海船」の運用の実態―琉球の半印勘合を手掛かりに
1 琉球の半印勘合についてのこれまでの研究成果/2 琉球の半印勘合字号一覧表と琉球海船の運用の実態
三 「海船」組織と「ヒキ」=「陸の海船」
1 琉球の海船につけられる3つの名称/2 「陸の海船」としての「ヒキ」の編成
おわりに


第五章 「新興通商拠点国家」琉球の形成と展開について
          ―比較対象としてのハミ・マラッカを中心に―

はじめに
一 朝貢国としての成立と永楽帝の世界構想
1 哈密衛の成立/2 マラッカ王国の成立
二 明朝の関与後退と「新興通商拠点国家」の展開
1 哈密衛を巡る争奪と朝貢/2 マラッカ王国の発展と滅亡
おわりに


第六章 明朝朝貢体制から見た琉球の対明朝貢の実態

はじめに
一 琉球の朝貢ルートの概要
1 泉州/2 福州/3 瑞安/4 寧波/5 広州/6 入国後の陸路について
二 明代における他朝貢国の「入貢地」
三 琉球から見る、行為としての「朝貢」
1 明朝・琉球間の朝貢関係の推移―行為としての朝貢を中心に/2 琉球の海上交易活動と「朝貢体制」/3 冊封をめぐるせめぎ合いと琉球の「選択」
小結


第七章 古琉球期における琉球王国の交易品
          ―域内社会との関連を中心に

はじめに
一 交易形態と交易品の概要
1 中国への朝貢品・頒賜品と交易品/2 東南アジア諸国への礼物・返礼品と交易品/3 朝鮮への礼物・交易品と返礼品
二 琉球王国の交易品と琉球弧
1 古琉球期の琉球弧域内産品―柴山の収買事例を参考に/2 諸地域への朝貢品・礼物・交易品に見える琉球弧域内産品/3 琉球王国の版図拡大と統治体制の整備


むすびにかえて

引用文献目録

索引



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テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

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