歴史学の危機2007-12-31 Mon 01:12
最近、このことが頭について離れない。
直接には某所で聞いた話がきっかけだが、もちろんそれ以前から度々話題にはされてきたことである。 たとえば、世界史未履修問題。 たとえば、日本史必修化問題。 世界史未履修問題については、その発覚から事態収拾に至るまでの対応の姑息さがとりわけ印象に残った。 もちろん、この件に関しては実際に振り回された生徒たちが一番の被害者である。 しかし、救済措置と称して不十分な学習時間で「履修したことにした」結果、高校教育に対する不信を募らせるとともに、世界史という科目そのものの必要性に対しても一層の疑問符がつけられることとなってしまった(この天については他の未履修科目も同様だが)。 なぜ世界史は敬遠されるのだろうか?…教師たちからも、そして生徒たちからも。
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大阪大学歴史教育研究会 第21回例会2007-12-23 Sun 23:30
大阪大学歴史教育研究会ウェブサイトよりの転載。
(最終更新日:2007年12月23日) |
関西大学文化交渉学教育研究拠点 第1回研究集会「東アジアにおける書院研究」2007-12-20 Thu 23:30
関西大学グローバルCOEプログラムウェブサイトに掲示されているポスターのPDFファイルよりの転載。
(最終更新日:2007年12月20日) |
山内晋次「海域アジア史のポテンシャル―硫黄交易と航海信仰を素材として―」2007-12-17 Mon 23:45
山内晋次「海域アジア史のポテンシャル―硫黄交易と航海信仰を素材として―」『新しい歴史学のために』No.265、2007年5月
はじめに 一 硫黄交易からみた海域アジアのつながり (1)日宋貿易における硫黄交易 (2)海域アジア西部における硫黄交易 二 航海信仰からみた海域アジアのつながり (1)放洋に際しての海神祭祀 1.冊封琉球使の放洋儀礼 2.朝鮮通信使の放洋儀礼 3.近世日本の船大工 (2)海の境界 1.11・16世紀頃の中国・日本 (a)唐の海と日本の海 (b)ちくらがおき 2.近世の朝鮮 (a)朝鮮通信使 (b)パンソリ「沈睛歌」 3.近世の中国 (a)冊封琉球使 (b)長崎来航唐船 おわりに |
大阪大学 経済史・経営史研究会―Om Prakash 先生の御講演2007-12-17 Mon 15:00
大阪大学 経済史・経営史研究会の次回研究会の案内。
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にんぷろ・国際シンポジウム「文献資料からみた東アジア海域文化交流」2007-12-14 Fri 23:30
にんぷろウェブサイトより転載。
(最終更新日:2008年1月6日) |
第40回琉球大学史学会大会のご案内2007-12-13 Thu 23:30
直前情報だが、「琉球史Cafe」からの転載。
(最終更新日:2007年12月23日) ![]() |
福盛貴弘・遠藤光暁(編)『語学教育フォーラム-第13号-華夷訳語論文集』2007-12-08 Sat 23:45
福盛貴弘・遠藤光暁(編)『語学教育フォーラム-第13号-華夷訳語論文集』(東ユーラシア言語研究 第2集)大東文化大学語学教育研究所、2007年10月
はしがき(福盛貴弘・遠藤光暁) 華夷訳語研究の諸課題(遠藤光暁) 蒙文直訳体の成立をめぐって―モンゴル政権における公文書翻訳システムの端緒―(舩田善之) 『日本館訳語』に反映した日本語のウ列母音―ス・ズを中心に―(蒋 垂東) 『暹羅館訳語』乙種本の声調(遠藤光暁) 阿波国文庫本系『安南訳語』と『四夷広記』所収「安南国訳語」の比較(清水政明) 緬甸館譯語に書かれたビルマ文字の形状について(岡野賢二) 『伝秀吉所持扇面』の日中対訳語彙―非訳語系日中対訳資料の系譜―(木津祐子) 明・清代の漢語資料における新ウイグル語について(西村多恵) 《西番譯語》〈川九〉に記録される18世紀木里チベット語の特徴(鈴木博之) 《西番譯語》に記録されたリュズ語(池田 巧) 朝鮮司訳館の類解書と『華夷訳語』(烏雲高娃) 『至元譯語』・『蒙古譯語』の諸本について―部門と語彙の名称と配列を中心に―(竹越孝) 『華夷訳語』の漢字音訳法と東郷語の音韻変化に見られる平行性について(更科慎一) 元代銅錘蒙古語銘文考(吉池孝一) 『華夷訳語』(甲種本)モンゴル語音節末子音の漢字音訳について―音訳漢字の声母・韻母・声調の観点から―(孟 達来) 『華夷訳語』(甲種本)における同音漢字の書き分けについて(栗林 均) 《果物》と《葡萄》を意味するモンゴル語について―『ムカッディマト・アル・アダブ』のチャガタイ語とモンゴル語から―(斎藤純男) ツングース諸語の三人称代名詞について(風間伸次郎) 『モンゴル民俗言語地図』における母音の音声表記(福盛貴弘) 華夷訳語関係文献目録(遠藤光暁・竹越孝・更科慎一・馮蒸) 華夷訳語研究会 概要 |
清水政明「阿波国文庫本系『安南訳語』と『四夷広記』所収「安南国訳語」の比較」2007-12-08 Sat 23:45
清水政明「阿波国文庫本系『安南訳語』と『四夷広記』所収「安南国訳語」の比較」福盛貴弘・遠藤光暁(編)『語学教育フォーラム-第13号-華夷訳語論文集』(東ユーラシア言語研究 第2集)大東文化大学語学教育研究所、2007年10月
0.はじめに 1.先行研究 2.阿波国文庫本系『安南訳語』と『四夷広記』所収「安南国訳語」 2-1.音訳の方法 2-1-1.音節末閉鎖音の音訳 2-1-2.子音連続・複音節形態素の音訳 2-2.音訳漢字と字喃 3.おわりに |
濱下武志先生の講演会2007-12-06 Thu 23:36
一昨日の4日、濱下武志先生の講演会のため、神戸女学院大学へ行ってきた。
神戸女学院大学といえば、真栄平房昭先生がいらっしゃるのだが、どういうわけかこれまで行く機会が全くなかった。 もちろん女子大なので敷居が高かったということもあるけれど、京都からだとやはり遠いという先入観が強すぎたのかも知れない。 実際には西宮北口駅からたったの一駅だから、思いの外近かったのであるが。 濱下先生とも、長らく同じ大学に籍を置いていたにもかかわらず、なかなかお会いできなかったという意味では、「敷居の高い」先生だったような気がする。 もっとも、「なかなかお会いできなかった」のは、あくまでも大学内での話。 京都ではシンポジウムなどを含めてもお会いしたのはたぶん一度あるかないかだが、海外では、例えば福建省の山の中とか、台北近郊とか、沖縄の某国立大学とか(まあこれも広い意味では「海外」ということで)、少なくとも京都にいるよりはずっと遭遇率が上がるという、何とも不思議な先生である。 そういう先生が、割合近所でお話しになるというので、折角だからと行ってみたというわけである。 なお、講演会については、神戸女学院美学研究会Weblogに案内があるので、こちらを参照されたい。 ここに問い合わせ先として書かれている「浜下」さんが濱下武志先生の御実弟の昌宏先生だというのは、行ってみて始めて知った。 案内文に「編集者からは”エアポート・プロフェッサー”と煙たがられたり(?)」などというくだりがあるので、もしや縁戚の方ではと思ってはいたけれど…。 講演会でも、兄と弟の議論の応酬というか、掛け合いが非常に面白かった。 来年2月にはもう一ラウンドあるそうなので、時間が許せばまた見に行きたいと思う。 講演の内容については…まとめるのは非常に難しいけれど、今年赴任されたばかりの龍谷大学にまつわる学術の話、アジア交流の史料、日中韓共同歴史研究のこと、同じく籍を置かれている中国の中山大学での「中国」を理解するためのモデル模索のこと、「東洋」「アジア」に対する日中のアプローチの違い…などなど、様々なトピックへの言及があった。 どれも容易に結論が出そうな話ではないけれど、この先生は今でもアジア交流の研究現場の最前線をあわただしく駆けめぐっているんだなぁ、という実感は強く伝わってきた。 学識の方ももちろんだが、こういう絶えず国境を越えて駆け回っている先生(韓国語では、こういう人のことを「駅馬熬(ヨクマサル)」と呼ぶそうだ)の実体験は、それ自体が貴重である。 この日も、講演の後はそのままワシントンDCへ向かわれたとのこと。 つかまえるのは本当に大変な先生だけれど、今後もできるだけ機会を見つけて話を聞いておきたいと思う。 |
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